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【3331】ads.FM「三重の映画に恋をして」〜VOL.35「偉大なる、しゅららぼん」(2014年) 事務局 田中忍
メール tnk@orange.ocn.ne.jp 
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  当委員会会長の田中忍が、ads.FMで三重県ゆかりの映画について話を
しています。コーナータイトルは「三重の映画に恋をして」、略して「みえこい」です。
第35回目は次のとおり4月26日(日)の放送です。本放送は、インターネット
でもお聴きいただくことができます。
詳しくは、ads.FMのホームページでご確認ください。
http://www.catv-ads.jp/fm/
放送日時:4月26日(日)午前11時20分から午前11時36分(予定)まで
放送局:コミュニティFM『ads.FM』
番組名:weekend mix
ナビゲーター:北山ヒロトさん
紹介映画:「偉大なる、しゅららぼん」(水落豊監督、2014年)
          万城目学の大ヒット小説の映画化です。
      滋賀県がメインロケ地ですが、主人公が暮らす部屋、書斎等が
      三重県桑名市の六華苑で撮影されました。
放送内容は、放送後にこのページに掲載します。      

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投稿日 2020/4/23 (Thu) 9:33:08
更新日 2020/4/23 (Thu) 9:33:08
 

【3333】Re:ads.FM「三重の映画に恋をして」〜VOL.35「偉大なる、しゅららぼん」(2014年) 事務局 田中忍
メール tnk@orange.ocn.ne.jp 
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【放送内容】

原作は万城目学です。『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』なども有名で、現実の世界に奇想天外でファンタジーな出来事が描かれ、「万城目ワールド」と呼ばれています。万城目ワールドを映像化する際、映画を観る人に、映画で描かれている世界に疑問を持たせないということが、監督にとって大きな課題になったと思います。観る人が、こんなことは実際起こらないのにという気持ちを感じてしまうと、しらけるというか、映画に集中できなくなりますから。

私は、日本一の湖、琵琶湖周辺には、不思議な力を持つ一族がいるという設定が好きなのです。あの広大な琵琶湖には、水の神様がいて、その力を人間がもらっているんだよと言われると、ナルホドと信じてしまいました。いくつの時か忘れましたが、初めて琵琶湖を観た際、神秘を感じ、琵琶湖にまつわるいろいろな言い伝えがあるのだろうなと思ったことがあります。そして滋賀県は三重県に近くて、よく遊びに行っていましたので、親近感があります。それから、出演者の濱田岳、岡田将生、深田恭子、笹野高史など、私の好きな俳優がたくさん出ていることも、楽しく観ることができた理由のひとつです。それと笑われるかもしれませんが、小さいころから、こう片手をあげて「えい」と叫び、手を振り下ろすと、人やモノを思い通りに操ることができるという映像をたくさん見てきて、自分でも、できるのじゃないかなという憧れもありました(笑)。

この映画はVFXを駆使し、人や物を操っています。人をモノのように軽々しく動かせたり宙で止めたりとか、水をうまく操るシーンが印象深いです。私、水落豊という監督は、本作が初めてだったので、どのような経歴かネットで調べてみますと、監督はテレビCMディレクターの方なのですね。CMと映画では、長さや規模等が違う点もあるでしょうが、映像へのこだわり、観る人への伝える方法は変わりないと思っています。

本作で、特殊能力を持った人物が出てきますが、その力を持ったことで「自分は無限の力がある人物だ」と気が大きくなる人ばかりでなく、力を持ったことにより、力を持たなかった時には経験できなかったことが経験できてしまい、自分がつらくなるというエピソードにも共感しました。ネタバレにならないと思うのでお話ししますが、深田恭子が演じた女性は、人の心が読めてしまう能力を持っているという設定です。ある日、学校の教室で「友達だ」と信じていた人の心の中を、ふとのぞいてしまったら、「自分を好ましく思っていない」という気持ちを持っていたことがわかり不登校になったというエピソードなんかは悲しいですね。

ただ、私が知る万城目ワールドは、人間の苦悩や葛藤もありますが、どちらかというとおどろおどろした感じがなく、明るさやユーモアがベースと思っています。このタイトル、『しゅららぼん』という意味もラストでわかるのですが、ユニークです。

本作は、彦根城や琵琶湖、竹生島など、滋賀県がメインロケ地になりました。唯一、滋賀県でないロケは三重県桑名市の六華苑で行われました。濱田岳、佐野史郎、深田恭子、貫地谷しほりら日出一族が暮らすお城の外観は純和風の城で彦根城がロケ地になっていますが、城主の書斎はなぜか洋間という設定なので、和館と洋館が自然につながる建物が滋賀県にはなく、映画スタッフは血まなこになって探されていました。たまたまスタッフの一人が2003年に篠田正浩監督作品『スパイ・ゾルゲ』という映画撮影に参加していまして、「『スパイ・ゾルゲ』を撮影した桑名の六華苑なら和館と洋館がつながっていたぞ」と思い出されたのです。そこで桑名フィルムコミッションに相談があり、撮影がOKとなったのです。『偉大なる、しゅららぼん』の撮影は2013年の4月ですので、『スパイ・ゾルゲ』の撮影から10年ほどたっていました。宿泊先の滋賀県から通える範囲というのもよかったみたいです。

他に、六華苑では、佐野史郎扮する淡九郎が部屋で寝ているシーンやその部屋を結ぶ廊下も撮影されました。六華苑での撮影は二日間で、そのうちの一日は休苑日に、もう一日は通常日だったので、来苑者がありました。そのため、入苑料を無料にし、撮影中のため、ご覧になれない場所があるとスタッフからのお客さんへのお断りと誘導をされ、お客さんの方もご理解・協力いただき、無事に撮影が済んだとのことです。濱田岳、岡田将生、深田恭子、貫地谷しほり、佐野史郎、村上弘明ら豪華俳優陣が来ていました。

六華苑は、国の指定重要文化財です。『スパイ・ゾルゲ』『偉大なる、しゅららぼん』の他にも、生田斗真主演の『人間失格』や桑名市が舞台の『クハナ!』、韓国映画『お嬢さん』、昨年はNHK大河ドラマ『いだてん』の撮影も、六華苑でありました。撮影スタッフも文化財を利用した撮影であることを、よく理解されていて、撮影機材に緩衝剤やクッションを付け、注意して撮影されています。ドアやふすまを開けるのも職員が行ったり、文化財担当の桑名市教育委員会が撮影に立会い、六華苑の安全を守っているとのことです。

六華苑の書斎のシーンで、貫地谷しほりが敵を倒そうと宙に舞うというシーンがあります。特殊撮影の苦労と文化財を守ろうとする苦労があったようです。また映画では、当主・淡九郎の書斎と応接室には、ふさわしい落ち着いたグリーンのカーテンが8か所とりつけられています。 しかし、六華苑の窓にはカーテンレールがないため、窓枠の上に釘を使わずに板でレールを固定し、カーテンをかけたのですが、一つ一つの窓枠が絶妙な長さ、幅、角度になっているため、現場で確認しながら微調整を行う大仕事だったようです。1つ目の窓にカーテンをとりつけるのに1時間かかり、結局、作業は深夜にまで及びました。

六華苑は、桑名の実業家・二代目諸戸清六の新居として、明治44年に着工され大正2年に完成しました。イギリス人のジョサイア・コンドルが設計を手掛けた洋館と、そこから繋がる和風建築、そして四季を感じる庭園から成り立っています。コンドルは鹿鳴館も設計している有名な建築家です。この時代は、洋館と和館を別々に立てることが一般的でしたが、六華苑の洋館と和館は直線状に配置され、壁一枚でつながるように建てられていて非常に珍しいのです。洋館と和館がつながっていますので、撮影の際は、二つの建物が同じ場所にあると見立てて撮影する場合と、それぞれ別の場所として撮影する場合があります。この建物は実際、明治・大正の時代に建てられているので、その時代のロマンも感じさせます。また六華苑の広い敷地は『現代もの』が映り込まないという条件にも恵まれているからなのですね。なお、現在、休苑中ですので、開苑日時等は、ホームページでご確認ください。

音楽:ももいろクローバーZ「堂々平和宣言」(主題歌)

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投稿日 2020/4/26 (Sun) 12:31:54
更新日 2020/4/26 (Sun) 12:32:54
 


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