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【3277】ads.FM「三重の映画に恋をして」〜VOL.21「校歌の卒業式」 事務局 田中 忍
メール tnk@orange.ocn.ne.jp 
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       当委員会会長の田中忍が、ads.FMで三重県ゆかりの映画について話を
   しています。コーナータイトルは「三重の映画に恋をして」、略して「みえこい」です。
    第21回目は次のとおり2月17日(日)の放送です。本放送は、インターネット
   でもお聴きいただくことができます。
          詳しくは、ads.FMのホームページでご確認ください。
    http://www.catv-ads.jp/fm/index.html 
          放送日時:2019年2月17日(日)11時20分から11時38分(予定)まで
          放送局:コミュニティFM『ads.FM』
          番組名:weekend mix
          ナビゲーター:北山ヒロトさん
          紹介映画:「校歌の卒業式」(宇井孝司監督、2013年)
     2013年3月に閉校した志摩市立船越中学校。母校の思い出を残すために
     皆で校歌を歌おうと企画する中学3年生の隆。
     美しい自然を育んだ志摩市の風景をバックに、佐田詠夢が奏でるピアノの
     音色が流れ、ほのぼのとしたシーンが多い作品です。
     志摩ムービークルーズや賢島映画祭は、本作がきっかけとなり立ち上がりました。
         放送内容は、放送終了後、このページに掲載します。
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投稿日 2019/2/16 (Sat) 4:50:30
更新日 2019/2/16 (Sat) 4:50:30
 

【3278】Re:ads.FM「三重の映画に恋をして」〜VOL.21「校歌の卒業式」 事務局 田中 忍
メール tnk@orange.ocn.ne.jp 
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放送内容

2017年1月、文部科学省の発表によりますと、2014年度の小中高の閉校数は全国で477校、2015年度は520校とのことです。この映画で描かれた、閉校する学校は志摩市立船越中学校です。閉校時のPTA会長である橋爪さんは、この学校の卒業生でもあり、何か皆の思い出になることができないかと考えられていました。実は、橋爪さんと同級生の方に、山際新平さんと言う私の知人でもある映画プロデューサーが見えました。山際さんは、「ALWAYS三丁目の夕日」や三重県でロケされた「逆境ナイン」のプロデューサーです。橋爪さんは、同級生の山際さんに相談され、最初は、皆で集まって校歌を歌い、それを映像に残そうやないかというお話だったのですが、だんだん、その話が盛り上がり、校歌を歌うシーンも入れて映画を作ろうという事になりました。

そこで、志摩市船越で撮影し、船越の方がほぼみんなで出演または関わるという、地域主役型映画の製作がスタートしました。2013年3月末に閉校することが決まっていましたので、2012年から2013年にかけて地域や学校の様子を、地域の方々が撮影した写真や映像をこの映画に取り入れながら、閉校する2013年3月に向かって撮影を進めていきました。

本作で演技の経験があるのは、主人公の同級生を演じた金澤美穂さんぐらいなのです。映画を見ていて、やはり出演された船越の方は、素人の演技やなと思う部分もあるのですが、あえて素人くささを映画に残したことが、地域主役型映画であるというアピールをしているように思います。でも大変いい味を出されている方もみえます。

例えば、よしのぶおじさんを演じられた山崎與志信さんなんか、私は好きですね。学校に通っている時は、おそらくやんちゃばかりして、迷惑かけた方なのだと思われます。しかし母校が無くなるという寂しさと何か自分ができることはないかという気持ちが体全体で演じられています。特に、大晦日、校歌をつぶやくように歌うシーンや、校歌の練習の際、皆に「頼む」と頭を下げられるシーンも印象的でした。

この映画に出演された地域の方々は、いい記念になられたでしょう。閉校する母校の姿と共に、地域の方々の姿が映像に刻まれ永遠に残るのですから。

自分が通い、何十年と見てきた学校が無くなるのです。毎朝、自転車に乗ったり、歩いて通っている子供たちの姿も見られなくなるのです。少子化と言う波には勝てないとわかっていても、学校が無くなることで地域の人々の寂しさや喪失感は大きなものになっているのですね。地域にとって学校と言う存在は、本当に大きいのです。この映画は、学校が無くなることでの寂しさや喪失感を思う地域の人々に、希望を与えたいという思いから製作されましたので、映画の力と言うのでしょうか、母校と地域の人々の姿が永遠に残せますので、この映画は素晴らしいと思います。

続いて、この映画製作のエピソードをいくつか、ご披露します。まず、ピアノを弾く女性教師、この方は佐田詠夢さんと言われ、実際にピアニストです。今、テレビ「恋するクラシック」という番組のMCもされています。彼女は、本作の音楽も担当していて、彼女が奏でるピアノのメロディーが志摩市ののどかな町の風景や美しい自然の風景にピッタリ合っていて、心和みます。

途中、兄と呼ばれる佐田大陸さんが登場しますが、実際のお兄さんです。お兄さんはバイオリニストで、この映画に出演される予定はなかったのですが、妹の詠夢さんが志摩市で映画の撮影をしていることをお聞きになり、ちょうど、県内でコンサートがあった関係で、撮影現場をのぞかれました。その日は、地域の人々が慕情ヶ丘広場で、校歌を合唱するというシーンの撮影でしたので、急きょ、お兄さんも詠夢さんとともに、演奏に加わったのです。

おふたりのお父さんはさだまさしさんです。

校歌を合唱するシーンの夕日は見事でしたね。自然を相手に、期待していたように夕陽を見ながら歌ったことは、あのシーンに出演された方々も思い出深いと思います。この慕情ヶ丘広場というのは、伊勢志摩地域では英虞湾に沈む夕陽が美しい絶景ポイントで、たくさんの観光客でにぎわいます。どうぞおでかけください。

もう一点、この映画の製作員会の方にお聞きして、すごいなと思ったエピソードがあります。それは、校歌を歌おうと、たくさんの方が歩いて集まられるシーンがありますでしょ。船越地域のみなさんに、「慕情ヶ丘広場で、船越中学校の校歌を皆で歌いましょう」というような呼びかけのチラシを配布され、事前に参加人数を把握することなく、当日の本番を迎えられたのですね。「何名集まってくれるだろう。たくさん集まってほしい」と、映画の中に登場する少年たちの様に、祈る気持ちでスタッフは待っておられたそうです。すると、ぞろぞろ、何と300名ほどの方が広場に集まられ、映画に出てくるように印象的なシーンが撮影できたのですね。

また、この映画には後日談があります。

この映画の製作に尽力された方々で志摩ムービークルーズという団体が設立されました。そして、2014年3月末に越賀中学校の閉校が決まっていましたので、2014年には「校歌の卒業式〜キボウノトビラ〜」が制作されました。また、賢島映画祭を立ち上げ、その運営も志摩ムービークルーズさんがされることになりました。

賢島映画祭は全国から募集する自主制作映画の祭典です。「地域の匂い、つまり、風景や歴史、文化、風土、人物など」を物語にした“地域主役型の作品”を全国から募集し、その中から「映画としての技術的完成度よりも撮影した地域の人々の特色を魅力的に伝えられたか」という観点で評価をします。本年9月8日の日曜日に開催されることが決まっていまして、現在、映像作品の募集中です。賢島映画祭ならびに「校歌の卒業式」のDVDについてのお問い合わせは、志摩ムービークルーズさんのホームページをご覧ください。

ただ、残念なことがあります。「校歌の卒業式」のプロデューサーだった山際新平さんは、「キボウノトビラ」を監督し、志摩ムービークルーズや賢島映画祭を志摩市の方々と立ち上げられたのですが、2015年12月、56歳の若さで急逝(きゅうせい)されました。でも、山際さんが遺されたもの、「校歌の卒業式」シリーズの映画や映画祭、志摩ムービークルーズさんは、今も頑張っていらっしゃいます。私なんか、志摩ムービークルーズさんとお会いしたり賢島映画祭に参加させていただくと、ひょっこり山際新平さんが出てきて、「やあ、田中さん。よく来てくれて」と笑顔で迎えてくれるような気がします。

曲:志摩市立船越中学校校歌
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投稿日 2019/2/17 (Sun) 19:26:51
更新日 2019/2/17 (Sun) 19:28:19
 


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