お知らせ・イベント掲示板

  もどる     新規投稿     トピック表示     次の10件     前の10件  

【3265】FMなばり「三重の映画に恋をして」〜VOL.17[華麗なる一族」 事務局 田中 忍
メール tnk@orange.ocn.ne.jp 
URL  

       当委員会会長の田中忍が、FMなばりで三重県ゆかりの映画について話を
   しています。コーナータイトルは「三重の映画に恋をして」、略して「みえこい」です。
    第17回目は次のとおり10月28日(日)の放送です。本放送は、インターネット
   でもお聴きいただくことができます。
          詳しくは、FMなばりのホームページでご確認ください。
     http://www.advanscope.jp/fm/index.html
    放送日時:平成30年10月28日(日)14時20分から14時38分(予定)まで
          放送局:FMなばり「なばステ」
          番組名:weekend mix
          ナビゲーター:田口知恵子さん
          紹介映画:「華麗なる一族」(山本薩夫監督、1974年)
     経済界、金融界を舞台に描かれた超大作です。原作の山崎豊子は
     映画・小説にも出てくる志摩観光ホテルをとてもお気入りでした。
     放送内容は、放送終了後、このページで掲載します。
修正する
投稿日 2018/10/26 (Fri) 1:43:56
更新日 2018/10/26 (Fri) 1:44:25
 

【3266】Re:FMなばり「三重の映画に恋をして」〜VOL.17[華麗なる一族」 田中 忍
メール tnk@orange.ocn.ne.jp 
URL  

放送内容

原作は山崎豊子さん、小説もよく知られています。キムタク主演でテレビドラマにもなりました。
映画は211分という超大作で量、質とも充分な作品です。金融界、経済界、そして官僚を巻き込んだスケールの大きな話になっていて、40年以上経っていますが大変見応えがあります。出演者も佐分利信、仲代達矢、京マチ子、田宮二郎、月丘夢路、香川京子などオールスターキャストです。最近、なかなかこのような日本映画には出会えません。

登場する銀行名や企業名は架空ですが、実際、モデルがあるだろうと思わせます。山本薩夫監督は、「ああ、野麦峠」「不毛地帯」「白い巨塔」を監督していて重厚感ある社会派として有名です。また山本監督はリアルさを描くことでも定評があり、本作もロケが全体の半分以上で行われました。

映画「華麗なる一族」は、銀行を舞台に、銀行悪と官僚悪を描くもので、そのためには銀行での撮影が必要でした。当時は、今ほど、撮影に対する理解がなく、おまけに銀行は保守的です。銀行での撮影は、当時の資料によりますと、「都市銀行12行に頼み回り、わずか2行が見学を許可し、その1行が、絶対、自行であることが分からないようという厳しい条件で撮影が出来た」とのことです。また、「映画の中で倒産する鉄鋼会社の撮影については、大手から中小まで40数社に当たり、ようやく2社を部分的につなぎ合わせるという事で了承が得られ、高炉、電気炉などは順調に撮影できたのですが、最後の撮影で、倒産に追い込まれ、赤旗がたなびくシーンになった時、実際にその会社で労働争議が起こり、赤旗のたなびくロケは争議を刺激するからと会社から拒否され、撮影中止かとも危ぶまれました。しかし何度も交渉を重ねた結果、会社の休日を利用して辛うじて撮影ができた」との事です。このように、その壁を乗り越えてこそ、いい映画が出来るわけで、40数年前撮影をした場所が、映画の中で永遠に残りました。

それから、主人公の万俵家に置かれたセットの数々。応接セットやテーブル、シャンデリア、じゅうたん、時計など高価な家具類が揃えられ、当時で総額2500万円かかったと資料には記載されています。高価な雰囲気の中で演技をすることで、俳優たちのヤル気も高まったことと思います。因みにこの映画製作費は3億5000万円と言われています。

映画から伝わってくるエネルギーも相当なものがありますが、私は、この映画の原作者である山崎豊子さんのパワーがすごいのだと思います。山崎さんは、毎日新聞の記者を務めながら、小説を書きました。小説を書くため、まずは、題材の取材から始められますが、やはり銀行内部の取材は、非常に困難だったと言われています。つまり、銀行は「一般的な実務については答えてくれるが、突っ込んだ話になるとピタリと口を閉ざしてしまう」との事で、取材での苦労が多くあったようです。

この映画の冒頭は、志摩観光ホテルから始まり、小説も同ホテルからの夕日の美しさを描いています。この冒頭の文章が創り出されるあたりを山崎さんは、1979年12月に発行された、志摩観光ホテルの社内誌「浜木綿」創立三十周年記念号に執筆されています。

“何時間も、何日も、沈みゆく夕陽を眺めた。そのあまりにも壮麗な自然の光景を文字にする術もなく、書いては消し、消しては書いて、何日目かに書き上げたのが、冒頭の数行である。この数行を書き得た時の喜びは、今もって忘れられない。華やかに天を染め、燃えながら沈んで行く夕陽のすがたは、『華麗なる一族』の象徴であり、作品の産ぶ声をそこに聞くことが出来たのだった。
こうした長編小説の産ぶ声ともいうべき、冒頭の書き出しを、このホテルで執筆したのは、『華麗なる一族』の場合だけではない。私の処女作『暖簾』をはじめ、『花のれん』『女の勲章』、そして最近では、『不毛地帯』の書き出しも、志摩観光ホテルの一室であった。”

志摩観光ホテルによると、昭和30年(1955年)から平成19年(2007)まで、52年にわたり、山崎さんはホテルを利用されたとのことです。残念ながら改装等でお部屋は残っていません。ただし、愛用の椅子と机は残っていて、ホテルに行くと見ることが出来ます。また、映画で使われたラウンジも、今、その面影がなくなっていて、志摩観光ホテルの外観だけが映画に映っていたと感じさせます。一方、志摩観光ホテルはその年表の中に、昭和48年(1973)9月24日、東宝映画「華麗なる一族」ロケーション実施と書かれていて、この映画がロケされたことを大事に思われています。

曲:「華麗なる一族」メインテーマ(作曲:佐藤勝)
修正する
投稿日 2018/10/28 (Sun) 22:53:42
更新日 2018/10/28 (Sun) 22:53:42
 


■【3265】へ返信
名前
E-Mail
題名
URL
削除キー sage機能 ←削除キーは投稿内容を修正/削除する時に必要です

  もどる     新規投稿     トピック表示     次の10件     前の10件  

No.Password

Copyright:(C) 2004 三重映画フェスティバル実行委員会. All Rights Reserved.
Wing Multi BBS Pro 1.1.4